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映画「スチームボーイ」メールマガジン『プロジェクトS』第4回

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7月17日全国東宝洋画系ロードショー
大友克洋 監督作品 映画「スチームボーイ」

◆「スチームボーイ」とは
→蒸気機関の発明により繁栄を極めた19世紀イギリスで、空前絶後のエネルギーを持つ“スチームボール”が発明された!果たしてそれは<人々を幸せにする夢の力>か、それとも・・・?

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『プロジェクトS』第4回

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<はじめに>

この文章は、「スチームボーイ」の2003年10月公開予定に合わせて2003年3月よりバンダイビジュアル社内報に連載されたものを元に本メルマガ用に加筆修正を加えたものです。

(筆者について)

バンダイビジュアル 制作プロデューサー 小森氏。映画「スチームボーイ」の制作に長年携わってきた人物。

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<2003年8月号掲載>年号の設定にも一苦労!

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今回は歴史の勉強です。
「スチームボーイ」の時代設定は1866年になっていますが、この年に決定するまでには紆余曲折がありました。
当初のコンテ段階では1854年だったのですが、それには大きな矛盾がありました。映画の中で、実際の歴史に登場する事実としては次の3点があります。

(1)ロンドン万国博(1851年)
(2)南北戦争(1861-1865年)
(3)アメリカがロシアよりアラスカを購入(1867年)

映画の内容に合う年代は「アメリカがロシアからアラスカを購入した年より3年以内で、既に南北戦争が終了していて、ロンドン万博が開催された年」ということになります。
実際にはそのような年は存在しないのと、当時の技術の発展水準(蒸気機関についてはかなり発達しているが通信技術等は未開発)といった設定上の理由から落ち着いたのが1866年でした。
因みに、この年の日本は薩長同盟の成立、第二次長州征伐、徳川慶喜の将軍就任という激動の時代です。また、この年に13歳のレイ少年は1853年生まれということで、明治天皇とは一つ違いの同年代ということになります。

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<コラム>「スチームボーイ」はフルアニメーション?

一口に動画枚数18万枚と言われてもピンとこないかも知れません。
これを1秒あたりの枚数に直すとどうでしょう。通常のTVシリーズの場合、1話あたりの平均は4千枚位なので、(本編20分として)4000÷20分÷60=3.3枚です。それに対して、「スチームボーイ」は180000÷120分÷60=25枚となります。フィルムは1秒24コマなのでこの数字からするとフルアニメーション以上になります。実際は、
「セル重ね」やエフェクトが多いためなのですが、物量のすごさがお分かりいただけるのではないでしょうか?

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<あとがき>
第4回目をお届けしましたがいかがでしたでしょうか?完成披露試写会も無事終了し、いよいよ公開時期が近づいてきたなという感じがします。メルマガも半分が終了しましたが、後半もお付き合い頂ければ幸いです。

第5回配信は6月11日(金)予定です。

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